「SA ルーティング® Multi」補綴装置の脱落が生じたが、どのような原因が考えられますか?

  • ユージノール系の覆罩材、仮封材、仮着材を使用した場合:レジンセメントの硬化不良を起こす場合がありますので、使用しないでください。
  • 過酸化水素水による窩洞清掃をした場合:歯質に過酸化水素の残留が生じる為、接着強さの低下を招く恐れがありますので、使用しないでください。
  • 硫酸鉄系の止血剤を使用した場合:変色や接着強さの低下を招く恐れがありますので、使用しないでください。
  • 塩化アルミニウム配合の止血剤を使用した場合:塩化アルミニウム配合の止血剤が被着面に触れると、接着強さが低下する恐れがあるため、最小限の使用に留めてください。
  • 歯質が汚染されている場合:メタルコアが脱落した症例などのように歯質が著しく汚染されている場合には通法にしたがい、清掃を行ってください。また、アマルガムまたは裏装材が残留していると、本品の接着を妨げるため、窩洞形成時に完全に除去してください。
  • ペーストの採取が等量でない場合:Aペースト、Bペーストの採取比が等量ではない場合、硬化が早くなったり、遅くなったりする場合がありますので、等量採取ができていることを確認してから使用してください。オートミックスタイプの場合、ミキシングチップ、ガイドチップを装着する前に少量のペーストを押し出し、均等に出ることを確認してからご使用ください。

関連記事