窩洞清掃が不十分な場合、接着強さが低下する恐れがあるため十分に清掃してください。また、唾液、血液等で被着面が汚れた場合は、水洗等の清掃を行い乾燥した後に装着させてください。唾液や血液の除去には、「カタナ® クリーナー」を使用できます。
なお、下記の材料は特にご注意ください。
① ユージノール系の材料
歯髄保護、仮封・仮着に、ユージノール系の材料は使用しないでください。変色や硬化不良を起こす場合があります。
② 過酸化水素水
窩洞清掃に、過酸化水素水は使用しないでください。接着強さの低下を招く恐れがあります。
③ 硫酸鉄系の止血剤
止血剤に、硫酸鉄系の材料は使用しないでください。「パナビア® V5 ペースト」を変色させ、接着強さの低下を招く恐れがあります。
④ 塩化アルミニウム配合の止血剤
止血剤に、塩化アルミニウム配合の材料を使用する場合は、最小限の使用に留め、被着面には触れないように注意してください。被着面に触れると接着強さが低下する恐れがあります。
⑤ アマルガムまたは裏層材
窩洞内にアマルガムまたは裏層材が残存していると、本品と窩洞の接着を妨げるので、窩洞形成時に完全に除去してください。